お話をさせて頂いている中で、
時々 「へ???」 と思う場面があります。
―うちの子は神経質な所があるので、こういったことは大丈夫かなぁと心配なんですよね。
「そうですか・・・。で、お子さんはそのことを心配しているの?」
―いえ、子どもは「楽しみ♪」と言っているんですけれど・・・。
後で辛い思いをするんじゃないかと思うし・・・。
それ、もしかしたら
お母さんが不安なだけではないかな??
―遊んでいるのを見ていると、強い子がいて、いつも脇役っていうか
つまらない役ばかり押し付けられても何も言えない子なんです。
「そうですか・・・。で、お子さんは無理やりやらされて、本当は嫌だと言っているの?」
―いえ、「なんで?楽しいよ」って言うんですよ。
だから我慢しているんじゃないか、ママには本当の事を言ってもいいんだよ
って伝えるんですが・・・。
それ、もしかしたらその場面を見て
お母さんが悲しい・悔しいだけなのではないかな??
ご自分の感じた 感情を
あたかも子ども自身が感じている感情だ と
思ってしまっているお母さん・・・多いです。
一番恐いのは
<あなたを思って、心配して言っているのよ>
を隠れ蓑に、なんとも思っていない小さな子に上記のような事を言い続けると
「お母さんが一番好き!」な子ども達は、簡単に影響されてしまうということです。
傍らに居るお母さんから、いつも発せられる言葉に
どんどん洗脳されてしまう子は少なくありません。
ですから前者の子でしたら
―そうだよね。わたしは神経質だから、冒険しちゃいけないよね。
いろいろな事に用心して傷つかないように生きて行かなければ。
という信条を持ってしまうし
後者の子でしたら
―そうか。ママがあそこまで心配するってことは、ぼくは楽しい遊びって思ってたけど、
あれはきっとぼくをいじめてるんだ。、大人から見たら○○ちゃんは悪い子なんだな。
と思ってしまうかもしれません。
優しくって受け入れ型の子どもは、性格形成において
上記のように刷り込まれてしまうこと、多いです。
逆に、エネルギーが高く、外に向かって行く型の子は反発してくるので
上記のようなお母さんだと
「手に負えない!」 「うちの子は宇宙人!」 となります。
ですから、今盛んに言われているように
<子どもの頃からおとなしくて、なんでも言うことを聞くいい子>
よりも
<自分の感情の支配を誰にもされないように、反発する子>
の方が、長い目で見ると、安心なのです。
もし、あなたが
「あっ!私もそういうところあるかも・・・」
と思ったなら、いいチャンスです!
それは本当に子ども自身が思っていることなのか?
それとも、実は自分自身の感情なのか?
を俯瞰して見るようになさってください。
そうして もし
「私の感情じゃーーん」
って気付いたなら、いいチャンスです!
子ども自身は楽しんでいるのに、どうしてマイナスに受け取ってしまうのか?
内省してみてください。
そこには必ずあなた自身にとっての答えが見えてきます。
だからこそ、<
育児は育自>というんですね。
「育児を通して、この子から教えられた。感謝。」
そんなふうに思えたなら、素敵です。
一季