植物は光の射す方をめざし
どんどん大きく伸びていきます。
子どももそれと同じなのよ、と
教えてくれたのは1冊の本でした。
ちょうど長男3歳の頃。
なかなか思い通りにならない育児の
正解を求める日々でした。
確か、モンテッソーリ系の本で、
「ママ、ひとりでするのをてつだってね」と言うタイトル。
今、読み直してみたらまた違う感じなのかもしれませんが
(本はずいぶん前に誰かに譲ってしまいました)
その時は、肩の力が抜け、
感銘すら覚えた記憶があります。
こんな子どもに育てたいと
誰しも理想や夢があるでしょう。
でも子どもは自分らしい花を咲かせるもの。
親の理想や希望とは一切関係なく、
ただ自分らしく伸びていくもの。
それも自分が伸びたい時に伸びたい方向に!
子どもは神様からの預かりもの。
親の所有物ではない、そんなことも書いてあったかも?
根がまじめなお母さん、
子どもが予想外の行動をしたり
お母さんが困ってしまうような状況があると
自分の子育てが間違っているのではないかと
自分を責める傾向があります。
私もでした。
どうしたら子どもが良くなるのか?
良いって、誰がそう思うのかと考えると
それは自分の思い通りにしたいという気持ちのあらわれで
今考えたら恐ろしいことですが…
当たり前のことながら
子どもは親とは全く違う人格をもっていて
親がすべてをコントロールできるはずはない。
(してはいけないですよね)
そして子どもにはそれぞれの発達段階で現れる
特徴的な行動がある。
それは例えば秩序感をもつための
どうしようもないこだわりだったりで
わがままではないことなども知りました。
お気楽な私は、
なんだ、こんなこともあんなことも
私のせいではないんだ?
子どもの個性なんだ!と気づき
逆にそれを面白い!と感じたのでした。
興味をもったことはとことんやる。
親には理解できないこともある。
思い通りにならないことが当たり前。
この子は何に夢中になるんだろう?
いつかは自分の目指す光に向かって
きっとぐんぐん伸びるに違いない。
それは親には決められないし想像もつかないこと。
いたずらざかりや反抗期、思春期のあれこれと
心が揺れることももちろんたくさん!ありましたが
いつも根底には、子どもにまかせるしかない、それが最善だと
なんだかそんな気持ちをもてたのは
あの時の本との出会いがきっかけでした。
どこかで突き放していたと言えるかもしれないし、
良い言葉で言えば信じていたのかな?
見守るしかないと、
時にはあきらめのような気持だったり。
でもきっと大丈夫なんだと
自分に言い聞かせ…
そんなもんですよね。
やっぱり正解はどこにもない。
3人の子どもたち、
それぞれの個性全開で育っています。
想像を超える個性です(笑)
人様がみたらふつうかも??
一歩引いて、それをいいなぁと思える
自分もなかなかいいんじゃないかと
思ったりもします。
光を見失う時、光さえ見えない時、
人生にはそんな局面もありますが
ひとすじの光を見つけたら
そこに向かってまっすぐまっすぐ
伸びていきたい。
自分自身もそうでありたいと
子育て終盤を迎え、思うこの頃です。
***うさぎ***